【ブリュレまとめ】知られざる激戦区「松江」のクレームブリュレ6選

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お茶菓子文化の町、島根県松江市。松江駅周辺だけでも、クレームブリュレを出すお店が8軒以上もある「クレームブリュレ激戦区」です。ひとつの駅周辺で、こんなにたくさんのクレームブリュレと出会える場所は、東京や大阪といった大都市でもなかなかありません。そんな松江のクレームブリュレ事情をお届けするため、ブリュレマニア編集長自らが食べ比べて、レポート。編集長オススメの6店舗をご紹介します。

お茶菓子文化のまち松江の歴史

そもそも松江のお茶菓子文化は、いつ興ったのでしょうか。地元の知人によると、江戸時代後期の大名・出雲国松江藩7代藩主である松平 治郷(まつだいら はるさと)の治世からと言われています。治郷は江戸時代を代表する茶人で、武家茶道の一派、不昧流の始祖でもあり、地元では「不昧公」と呼ばれて親しまれています。

治郷が家督を継いだ当時、藩の財政は非常厳しかったようです。そこで治郷は、朝鮮人参や木綿、和紙の原料となる楮(コウゾ)、木蝋の原料となる櫨(ハゼ)など商品価値の高い特産品を栽培する農業施策や大規模な治水工事を行いました。一方で厳しい財政政策を実施し、藩の財政を立て直しました。

治郷はその藩財を使って高価な茶道具を買ったり、全国から茶人やお茶に合う茶菓子を作る職人を呼び寄せたそう。それが現在の松江のお茶菓子文化の始まりとなりました。当時は和菓子が中心でしたが、明治・大正・昭和・平成と時が経つにつれて、洋菓子も盛んになっていったようです。

では早速、お茶菓子文化のまち・松江のクレームブリュレ情報をご紹介します。

松江駅
松江市の中心駅であるJR松江駅は、国宝・松江城までも徒歩圏内
松江しんじ湖温泉駅
宍道湖近くの「松江しんじ湖温泉駅」までは出雲空港から直行バスで

ハイセンスな焼菓子のお店「Pâtisserie J.KOWARI」の濃厚クレームブリュレ

日本で7番目に大きな湖である宍道湖周辺には、玉造温泉などの温泉街があります。その名もズバリな「松江しんじ湖温泉駅」から徒歩4分圏内にある「Pâtisserie J.KOWARI(パティスリー ジー コワリ)」は、チョコレートや焼き菓子を中心としたおしゃれなスイーツショップです。上品でモダンな雰囲気の店内にはイートインスペースもあり、紅茶やコーヒーが注文でき、イートインも可能です。

クレームブリュレのビターなカラメルと、生クリーム感のあるアパレイユはとても濃厚で、高級チョコレートを食べた時のようなリッチさが感じられます。

パティスリージーコワリ
松江しんじ湖温泉駅から徒歩4分とアクセスも良好
濃厚なクレームブリュレなので、小さめがちょうど良い量
濃厚なクレームブリュレなので、小さめがちょうど良い量
おしゃれな店内でいただく、こだわりのクレームブリュレ
パティスリージーコワリ

松江の有名店「リビドー洋菓子店」のとろっとろクレームブリュレ

続いて、1973年創業の島根を代表する洋菓子店「リビドー洋菓子店」の松江店へ。3階建てのビル全てが菓子店で、1階はキッチンが併設されたショップスペース、2階はカフェスペースとなっています。

クレームブリュレはアパレイユがとろっとろ。カラメルを割ろうとスプーンで叩くと、カラメルがアパレイユに沈んでしまうほど…。香ばしいカラメルとアパレイユを口に含むと、キャンディのような懐かしい甘さが口いっぱいに広がります。

リビドー洋菓子店松江店
ビル丸ごと洋菓子店となっており、迫力が
1階がショップスペース。とにかく商品数が多く、驚きの一言
1階がショップスペース。とにかく商品数が多く、驚きの一言
2階のカフェスペースで、花を眺めながら優雅にティータイムを
2階のカフェスペースで、花を眺めながら優雅にティータイムを
地元の有名店でいただく、とろっとろクレームブリュレ
リビドー洋菓子店松江店

木々に囲まれた癒し空間「Cafe Kubel」の生クリームたっぷりクレームブリュレ

3軒目は、緑に囲まれた小高い場所に静かにたたずんでいる「Cafe Kubel(カフェ クベル)」です。壁面がガラス張りとなっており、木々を眺めながらのんびりと過ごせるカフェです。店名の由来なのか、店内には薪ストーブがあり、木のぬくもりを感じるインテリアです。

クレームブリュレの特徴は、ジャージー種の生乳から作った生クリームをたっぷり使っていること。贅沢ですがどこか素朴な味。カラメルが厚めでバリバリ感を楽しめます。

カフェクベル
木々に囲まれ、静かな雰囲気のカフェはゆったり時が流れる
木の温もりに包まれる店内でいただく生クリームたっぷりのクレームブリュレ
木の温もりに包まれる店内でいただく生クリームたっぷりのクレームブリュレ
カフェクベル