世界のクレームブリュレ巡り〜アイルランド編〜

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海辺の小さな町のフレンチレストラン

3軒目は、ダブリンから電車に乗って海沿いを進むこと約30分。少し離れた小さな海辺の町Blackrock(ブラックロック)にある「Le Pastis(ルル パスティス) 」というフレンチレストランです。軒先のテラス席では、潮風を感じながら食事ができます。

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人々の憩いの場ブラックロック・パークは散策にぴったり
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ブラックロックマーケットは色々なものが売っていて、歩くだけでも楽しめる

対応してくれたウエイターさんは、とてもフレンドリー。笑顔で声をかけてくれて、お会計の際もカタコトの日本語で「ありがとうございます」と、見送ってくれました。

見た目も味もインパクト大なクレームブリュレ

クレームブリュレが運ばれてきて、まずびっくりしたのは、カラメルの上に飾られた大きな飴細工。さらには、一緒に盛りつけられたイチゴ、ルバーブのアイスクリーム、日本では珍しい大きさのミントでした。ルバーブというのは酸味強い野菜で、寒い地域で栽培されるようです。日本では、あまり見かけない野菜ですよね。

少し硬めのカラメルを割るとトロトロのアパレイユが。器の底には酸味のあるルバーブのコンポートが入っていました。かなり手が込んでいて、甘みや酸味などさまざまな味や食感が楽しめる贅沢なクレームブリュレ。未体験の味でした。

ルバーブのコンポート入りクレームブリュレ
ルバーブのコンポート入りクレームブリュレ
ルバーブのコンポート入りクレームブリュレ
ルルぺスティス

酪農が盛んなアイルランドならではのクレームブリュレの素材感

農業の中で酪農が盛んなアイルランドは、少し田舎を歩くと牧草地が広がり、のんびりと草を食べる牛を見かけます。今回、クレームブリュレを食べて歩いて感じたのは、牛乳や生クリームなどのミルク感や、卵の風味といった素材感でした。放し飼いにされている牛たちを思い出し、なるほどなぁと、一人で納得してしまいました。クレームブリュレはお店ごとに個性があり、楽しみながら巡ることができました。

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アイルランドは酪農が盛ん。ダブリンの近くにも牧草地が広がる

また、クレームブリュレとは直接関係はありませんが、アイルランドのレストランのスタッフの対応がとても印象的でした。丁寧で適切な距離感をとる日本の接客とは異なり、常に笑顔でフレンドリー。ユーモアがあるアイルランドの接客を受け、文化や価値観の違いを改めて感じました。

余談ですが、アイルランド人の友人いわく、アイルランド人はレストランでホールのスタッフを呼ぶ際は手を上げず、アイコンタクトで呼ぶそうです。これもお客さんとスタッフの距離の近さゆえなのでしょうか。

考えてみれば、こういった考え方の違いは色々な形で表れていると思います。日本の繊細なスイーツとは対照的に、アイルランドのスイーツは素材感のある素朴なものが多いのですが、これも文化や価値観の違いによるものなのかなと感じました。

以上、アイルランドより神崎がお届けしました!

ABOUT US

神崎 美涼
語学勉強のためアイルランドで生活する24歳。映画、カラオケ、古着めぐりが趣味です。アイルランドに来て、フィッシュ&チップスにハマり週一で食べてます!クレームブリュレは、ムースのように濃厚なアパレイユが好きです。