組み合わせは無限大!?コーヒーでブリュレタイムをもっと楽しもう 〜ブリュレとコーヒーのペアリング〜

コーヒーでブリュレタイムをもっと楽しもう

飲み比べて検証!ベストペアリングコーヒーは…!?

長谷川

今回はペアリングのために、札幌市にある「Ange frette」さんのクレームブリュレをご用意しました!Ange fretteさんのブリュレは、てんさい糖を使った優しい甘みとコクのあるアパレイユが特徴です。

アンジュフレットのクレームブリュレ

▲ Ange fretteのクレームブリュレ

長谷川

それでは最初に浅煎りとブリュレを合わせてみたいと思います。深澤さん、いかがですか??

エチオピアウェストアルシネンセボレフィサ

▲エチオピア ウェストアルシ ネンセボ レフィサ#3(浅煎り・ウォッシュド)

深澤さん

これは面白い組み合わせですね!エチオピアの浅煎りはフルーツのような酸味が特徴で、「ウォッシュド」の精製処理をしているのでさっぱり感が強く、紅茶のアールグレイを思わせるようなニュアンスがあります。3種類の中では一番フルーツ感があるので好みが分かれるタイプかもしれませんが、今回のブリュレの味が濃厚すぎないので想像以上にしっくりとくる感じです。

濃厚なブリュレの味と合う
長谷川

では、中煎りはどうでしょう。

ボリビアエルフエルテブルボン

▲ ボリビア エルフエルテ ブルボン(中煎り・ウォッシュド)

深澤さん

ボリビアの中煎りはマイルドな味で、滑らかさが特徴です。ブリュレの滑らかな質感と似た雰囲気を持っているので、合わせやすいタイプだと思います。

長谷川

コーヒーの質感まで考えたことがなかったですが、なるほど。そういったところもペアリングの要素になるんですね。最後に、深煎りはいかがでしょうか?

音威子府珈琲

▲ 音威子府珈琲(深煎り)

深澤さん

やはり、深煎りは相性に安定感がありますね。香ばしさやオイル感もあるので、ブリュレの濃厚感を引き立てます。実は今回ご用意した深煎りはブレンドタイプで、濃厚さだけではなく、少し爽やかさも感じられるコーヒーになっています。濃厚なブリュレと合わせた場合は、最後に爽やかな酸味が後味をすっきりさせてくれるので重くなりすぎないかもしれません。反対にもっと強い焙煎だとしたら、よりコクやクリーム感のあるブリュレと合わせても相性が良さそうですね。

長谷川

これは深煎りの圧勝でしょうか。深澤さん、今回のコーヒーの中で、クレームブリュレのベストペアリングに輝くのは…!?

深澤さん

どれも捨て難いのですが……。【エチオピア・浅煎り・ウォッシュド】を選びたいと思います。

深澤さんのベストぺリングは
長谷川

おぉっと!予想を覆して、浅煎りがベストペアリングに選ばれました!決め手はどこにありますか?

深澤さん

ペアリングの楽しみでもある「意外性」や「相乗効果」ですね。

クレームブリュレは卵ベースの甘味やカラメルもあるので、コーヒーとの相性はもともと良いスイーツですが、ペアリングは飲み物と食べ物の「バランスの良さ」や「相乗効果でもっとおいしくなる」ところに面白さがあると思います。

ですので、お互いの風味が似ているか、もしくはどちらかに特徴(メリハリ)をつけることでトータル的にバランスが取れるのかなと思います。

クレームブリュレとのペアリングを楽しむ
深澤さん

今回ご用意した浅煎りは、明るいトーンでさわやかな甘みが感じられ、クレームブリュレはまろやかな甘みとコクが特徴だったので双方のバランスが良かったこと。

また、深煎りはバツグンの相性ではありましたが、一般的な喫茶店・カフェでも組み合わせとしてありそうだったこと。中煎りはある意味「ハズレなし」だったことを総合して考えたときに、「意外性」のあるバランスの良さを感じた浅煎りを選びました。

長谷川

こうやって飲み比べ・食べ比べてみると、コーヒー自体の風味の違いや相乗効果の意味が良く分かりました。ますますコーヒーにハマりそうです!

深澤さん

ブリュレのクリーム感や甘みの強さ、キャラメリゼの度合いなどによっても面白い違いが出てくると思います。皆さんのお気に入りのクレームブリュレで、ぜひペアリングを試してみてくださいね。

長谷川

深澤さん、前・後編にわたってありがとうございました!

てんさい糖の優しい甘みとコクが人気のクレームブリュレ
パティスリー アンジュフレット
この記事の取材にご協力いただいたお店
THERELAY

THE RELAY

北海道札幌市中央区北4条西17丁目1-11 吉田ビル3階
11:00〜17:00(L.O.16:30)
営業日:火・金・土・日(営業日はインスタグラムをご確認下さい)https://www.instagram.com/_relay_coffee_sapporo/

店内に入ると、コーヒーの「カウンセリング」がスタート。問診票の回答をもとにバリスタさんがオススメをアドバイスしてくれます。カウンセリング内容や試したコーヒーはデータとして蓄積され、通えば通うほど自分と相性の良いコーヒーが導き出される…というユニークな試みです。

コーヒーカウンセリング

店頭で味わえるのは、全国各地(札幌市以外の道内・道外)のロースターがTHE RELAYのために選んだコーヒーたち。月替わりで2店舗、それぞれ3種のコーヒーが楽しめます。もちろん、豆の購入もOK。

豆も購入可能

記事内のコーヒーは取材時点での取り扱いです。詳細は店舗へご確認ください。

また、コーヒーのある生活を提案する情報サイト「COFFEE OTAKU(コーヒーオタク)」では、深澤さんもライターとして執筆しています。コーヒーについてもっと知りたい方は、こちらもご覧ください。

COFFEE OTAKU
https://coffee-otaku.com/

ABOUT US

長谷川 みちる
Editor’s office Bluebird 代表/酪農ライター・編集者・プランナー。紙・webメディアの立ち上げから企画・運営・取材・編集、イベントや映像制作の企画・運営など幅広く手掛ける。得意とするフィールドは農業・漁業(特に酪農)などの一次産業、まちづくりなど。ブリュレマニアでのポジションは、おいしいものが生まれる場所まで足を運ぶ「産地追求派マニア」。