SNSで話題!「ショートケーキ缶」仕掛け人が経営するリゾット専門店で、創業初期から人気の「メープル紅茶のクレームブリュレ」

札幌に拠点を構える株式会社GAKUの橋本さん

YouTubeチャンネルHikakinTVでも取り上げられ、「かわいい」「萌え断」とSNSで話題の「ショートケーキ缶」。開発したのは、札幌に拠点を構える株式会社GAKU。北海道で有名なリゾット専門「Risotteria.GAKU」や、夜パフェ専門店を出店しています。

そんなリゾット専門店で味わえるのが、今回ご紹介する「メープル紅茶のクレームブリュレ」。ブリュレが生まれた経緯をはじめ、なぜ「パフェ」や「スイーツ」に力を入れ始め「ショートケーキ缶」が生まれたのか。スイーツ作りに対する橋本さんのこだわりをお聞きしました。

この記事の取材にご協力いただいたお店
リゾッテリアガク

Risotteria.GAKU(リゾッテリアガク)

「リゾットの定食屋さん」がコンセプトの本格リゾット専門。札幌に3店舗、旭川に1店舗、渋谷に1店舗の計5店舗を展開(経営は株式会社GAKU ※平岸・旭川はFC店)。飲み会の後の「シメ」として遅い時間にパフェが食べられる「夜パフェParfaiteria PaL」もオープン。2021年7月にはスイーツショップ「OKASHI GAKU」をオープンし、店頭の自動販売機で24時間買える「ショートケーキ缶」を販売して話題に。

スイーツにこだわるリゾット専門店のクレームブリュレ

パフェ専門店、スイーツショップをオープンしているだけあって、「Risotteria.GAKU」のスイーツメニューも充実しています。常に100種類以上のリゾットを楽しめることに加え、11種類のドルチェを食後に楽しむことができます(2021年8月時点)。

11種類のドルチェ

なかでも「メープル紅茶のクレームブリュレ」は創業初期からある人気メニュー。卵黄をたっぷり使っているため、アパレイユはかためで濃厚。トロトロなプリンに近い食感です。カナダ産のメープルティーを北海道産の生クリームで煮出し、茶葉はあえてこさずにそのまま入れています。

メープル紅茶のクレームブリュレ

▲ ル・クルーゼのココットでじっくり火入れされた「メープル紅茶のクレームブリュレ」

食べ始めはカラメルのパリパリ感と濃厚なアパレイユが口に広がり、食べ終わる頃には後味が紅茶の風味へと変化。まるでパフェを食べ進めていくように、食感や風味の組み合わせを楽しめるクレームブリュレです。

食感や風味の組み合わせを楽しめるクレームブリュレ

なぜ、リゾット専門店が「パフェ」や「スイーツ」に力を入れているのか。今話題の「ショートケーキ缶」はどのようにして生まれたのか。

クレームブリュレやスイーツ作りに対するこだわりを、「Risotteria.GAKU」を経営している株式会社GAKU 代表取締役の橋本 学(はしもと がく)さんに聞きました。

決める基準は、面白そうかどうか

− レストランではなく、なぜ「リゾット専門店」をつくろうと思ったのですか?

「ゆくゆくは自分のお店を開きたい」と思い、イタリアンンレストランで修行をしていました。コースメニューとしてリゾットを提供していたんですが、ある時リゾットを目的にいらっしゃるお客さんが多いことに気づいたんです。

当時は気軽にリゾットを食べられるお店がなく、イタリアンでリゾットだけ食べに行くのはマナー違反のような雰囲気もありました。コースとなると敷居が高いし、お酒も頼まないと…となってしまいますよね。

リゾット好きな方、リゾットだけを食べたい方が、好きな時に1000円前後で食べられる「リゾットがメインフード」のお店を出したい。そう思って、専門店をつくることにしました。

リゾッテリアガク時計台店

▲ 2006年8月にオープンした発祥の地「​​Risotteria.GAKU 時計台店」

− リゾット専門店をオープンされた後、飲み会の後の「シメ」として遅い時間にパフェが食べられる「夜パフェ専門店」をオープンされましたよね。なぜパフェのお店をやろうと思われたのですか?実は「スイーツ男子」だったり…?

はい、スイーツ男子です(笑)甘いもの全般が好きですが、特に好きなのは果物とチョコレートとラムネ。

お酒を飲んだ後、僕は甘いもの、特にアイスが食べたくなります。夜に甘いものを食べられるお店が少なくて、それなら自分でつくってしまおうと夜パフェ専門店をつくりました。

フレンチのコースのデザートに出てくるようなスイーツや、アイスをベースとした生のフルーツをふんだんに使ったソルベ。さっぱりとしたジェラートなど、飲んだ後の時間でもさっぱり食べられるパフェに仕上げています。

− 今ではリゾットと夜パフェ、どちらの専門店も人気ですよね。そのノウハウを活かして、飲食店のプロデュースやYouTube、本の出版など、多岐に渡ってご活躍されています。飲食店経営に留まらない活動の根底にはどのような思いがあるのでしょうか?

「面白そう」「楽しそう」と感じたことに挑戦しています。プロデュースや本の出版など、自分で「楽しそうだからやってみよう」ということが7〜8割という感覚です。2021年6月にオープンした「Risotteria.GAKU 渋谷」も、面白そうだと思いオープンすることにしました。

2020年2月に札幌・大通にオープンした「一鱗酒場(いちうろこさかば)」もそうでしたね。水産仲卸の一鱗共同水産株式会社の本間さんと出会って「今までにない海鮮居酒屋をつくりたい」というお話をいただいた時に、本間さんと何かやったら面白そうだなって直感的に思ったんです。

選魚職人が厳選する鮮魚を提供する一鱗酒場

▲ 選魚職人が厳選する鮮魚を提供する「一鱗酒場」。炉端やイタリア料理の調理法で居酒屋メニューにアレンジした料理を楽しめる

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江川 南
RESUPPORT 代表 / デザイナー 「地元のカルチャーを守り、生み出す」をテーマに、生まれ育った札幌で活動するフリーランス デザイナー/コーディネーター。札幌や北海道のカルチャーを支えている中小企業の会社案内やフライヤーをはじめ、WEBサイトなどのブランディングデザインに携わる。おいしいものを食べることが大好き。趣味は旅先でお茶を買うこと。漫画と雑誌を読んでいる時間が至福の時。旅、音楽、ファッション、映画、本、建築、まちづくり、スタートアップなどが関心分野。